高齢者の食事におけるたんぱく質の重要性

2019.3.22

高齢になるほど、たんぱく質の摂取が大切です

高齢になると、食べたり、飲み込んだりするからだの機能が衰え、食べられる量が減ることがあります。それによってからだに必要な栄養が不足し、低栄養状態になると、筋肉がやせて筋力が衰えてしまいます。いつまでも自分の足で歩いたり、元気に好きなことを楽しんだりするために、筋力の衰えを防ぐことは大切です。筋力を保つために、からだを動かすために必要なエネルギーとあわせて、からだをつくるもととなるたんぱく質を積極的に摂ることを心がけましょう。

たんぱく質を多く含む食品を積極的に食べましょう

高齢者に必要なたんぱく質の推奨量は、一般的に、70歳以上の男性で1日60g以上、女性で1日50g以上といわれています1)。ただし、食べる量が少ないなどエネルギーの摂取量が低い人は、たんぱく質摂取量に注意が必要です1)
肉や魚、卵、乳製品など、たんぱく質を多く含む食品を積極的に摂りましょう。食事のときに、一度にたくさんの量を食べることが難しい場合には、おやつとして市販の栄養補助食品などを活用してたんぱく質を補うこともできます。

1. 日本人の食事摂取基準(2015年版)