猫の病気・健康ケア事典
猫が食べない
猫が食べない
食欲不振を改善するには
-
猫がごはんを食べなくなるケースは多いです。心配だけど、そのうち食べるようになるかもしれない、と様子見をしていませんか? でも、実は食欲不振は病気のサインであるかもしれません。成猫の場合、丸一日何も食べず、水も飲まない状態であれば、何か病気の可能性があります。翌日も食欲不振が続くなら、すぐに動物病院に連れて行きましょう。子猫やシニア猫(老猫)の場合は、もっと早い対処が必要となります。
-
食欲不振の原因を教えてください
病気以外にも、ストレスや食事の好みなど原因は様々
猫が食べなくなる原因について、まずは病気を疑いますが、動物病院で検査をしても異常がみられなかった場合は、他のケースが考えられます。例えば、食事をする場所や容器が清潔でなかったり、落ち着いて食事ができないなど、ストレスが原因で食欲不振に陥ることがあります。また、今まで食べていたフードに飽きたり、新しいフードが気に入らなくて食べなくなることもあります。
こんな病気に注意
食欲不振を引き起こす病気は多く存在します。一日中食欲がなければ、動物病院へ連れていき、何か病気がないか検査をするようにしましょう。
消化器の病気
胃捻転、腸閉塞、慢性胃炎、巨大結腸症、便秘など
肝臓の病気
急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、脂肪肝、門脈体循環シャント、胆管肝炎症候群など
ウィルス感染症
猫ウィルス性鼻気管炎、猫カリシウィルス感染症、猫白血病ウィルス感染症など
口腔の病気
口内炎、不正咬合、歯周病など
その他
熱中症、異物誤飲、認知症、膵炎、胆嚢障害、肺炎、溶血性貧血、悪性腫瘍など
食欲不振を改善させるには?
まずは動物病院で、病気にかかっていないか診察を受けましょう。健康面で問題ない場合は、生活環境や食事に原因があるのかもしれません。フードを与える場所や容器に猫がストレスを感じていないか観察し、環境の改善に努めましょう。フードが気に入らなくて食べない場合、別のフードに変えると食べるようになる可能性が高いですが、いきなり新しいフードに変えると嘔吐や下痢の原因になることもあります。別のフードに切り替えたい時は、今までのフードと新しいフードを混ぜて、様子を見るようにしましょう。
「猫の嘔吐 - 吐くのは病気のサイン?」 さらに気になる症状をチェック
「猫の便秘・下痢対策」